electriclopedia

家電製品の「なぜ?」「故障?」「どういうこと?」を簡潔に記した管理人の備忘録。ご質問はお気軽に。

家電に関する21個の誤解

f:id:ad-orange:20170225235826j:plain

メーカー名に関する誤解

①キャノンではなく、キヤノン

正式にはキヤノン株式会社だが、キヤノン株式会社と思われている誤解

global.canon

富士フィルムではなく、富士フイルム

富士フイルムが正式だが、富士フィルムと思われている誤解

www.brand-yurai.net

調理家電に関する誤解

③<炊飯器>厚釜は火力が高いという誤解

厚釜と火力の高さが完全に比例している訳ではない。マイコン式の炊飯器であれば、薄釜より厚釜の方が、より均一に熱が伝わるので炊きムラが少なくなる。ih式であれば、厚釜で多層式の方が、熱量が高くなるというのは事実だ。完全に厚釜=高火力という図式は成り立つわけではない。

④<冷蔵庫>庫内容量が50L違っても実質ほぼ違いが無い事実

冷蔵庫の庫内容量は、全てのスペースの容量を測っている。冷蔵室を例にすれば、数段の棚が配置され、物を置く際に上部に余剰スペースが生まれる以上、実質使用するスペースは約半分から多くても2/3と考える。50Lの庫内容量の違いでも実質的には25Lの違いしか体感では変わらない。

一般的なスーパーの買い物かごが50L弱の容量であることを考慮すると、25Lの違いは買い物かご半個分の違いにしかならない。

⑤<オーブンレンジ>オーブンは直火で焼くという誤解

オーブン=熱風だ。直火で焼く機能はグリル機能と呼ばれる。厳密なオーブン機能を欲すのであれば、庫内後方にファンが付いた2段オーブン機能を擁した商品を選択しなければならない。熱風が循環しなくても良いのであればファンは不要。

⑥<ガステーブル>ガスで魚を焼く限り、水無しグリルでもロースターには敵わない

ガスは燃焼時に若干の水蒸気が発生する。味を優先するのであれば、電気ロースターで魚を焼いた方が格段に美味しい。

季節家電に関する誤解

⑦<空気清浄機>日本メーカーの空気清浄機は空気の回転率が悪い

日本の家電メーカーの空気清浄機はHEPAフィルターやULPAフィルターを採用しているメーカーが多い。目の細かい密度の濃いフィルターを採用すると空気の回転率は低下する。

⑧<石油ファンヒーター>屋内吸気、屋内排気の怖さをまだまだ周知が出来ていない事実

石油ファンヒーターは燃焼させるための酸素を屋内から調達し燃焼後は屋内に排気する。事故が多いので3時間タイマーが義務付けられ、取扱説明書でも換気の重要性を謳っている。換気をしないまま使用し続けると、屋内の空気量が少なくなり、一酸化炭素量が上昇する。生命の危険があるので換気をしなければならない。

⑨<除湿器>稼働時間に対して除湿量は決まっているという事実

除湿器にはデシカント方式とコンプレッサー方式の2種類がある。除湿方式の違いで除湿能力にも差があるが、何れにしてもどちらの除湿方式でも1日の除湿能力には限度がある。部屋の湿度が高い低いに関係なく、1日の最大除湿量には限度がある。湿度が高いからと言って何度でもタンク内の水を捨てれば幾らでも除湿できるというのは誤解だ。

⑩<冷風機>排気を屋内に放出する限り室温は下がらないという事実

スポットエアコンや冷風機という名前の据え置き型の簡易冷房機が夏には大活躍しますが、排気を室内に排出するため室温は上昇する。排気ダクトのある機種を選ばないと冷風に当たっている人だけが恩恵がある商品だ。

AV家電に関する誤解

⑪<テレビ>プラズマテレビは電気代が高いという誤解

もうほとんど新製品は出なくなったが、プラズマテレビは電気代は高い訳ではない。液晶テレビと比較して、明るい映像時は消費電力は多いが、暗い映像になると消費電力は少なくなる。

⑫<テレビ>今4Kテレビを買っても4K放送実装時には見れないという事実

4K放送はCSとBSで放送が予定されているが、現在販売されている4K対応テレビにCSチューナー内蔵テレビは販売されているが、4K対応BSチューナーはまだ実装されていないので実放送が始まる際には別途チューナーが必要となる。

⑬<テレビ>デジタルテレビは高音質という誤解

音を作り出すスピーカーは空気量で音質が決まる。薄型テレビは必然的にスピーカー内の空気量が少ないので、デジタル化して疑似高音質化しているに過ぎない。

光学家電に関する誤解

⑭<カメラ>画素数と画質は比例しないという事実

カメラの画質を左右するのは、基本的には画素数ではなく、撮像素子サイズが左右する。

⑮<カメラ>ビデオカメラは画素数は記録画素数ではない事実

フルハイビジョンカメラの記録画素数は1920×1020の約207万画素だ。画素数表示がどんなに多くても約207万画素しか記録出来ない。

⑯<カメラ>シャッター音は電子音という事実

シャッターが存在する一眼レフカメラは別として、コンパクトカメラのシャッター音は電子音でわざわざ音が出るように設定されている。

生活家電に関する誤解

⑰<洗濯機>ドラム式洗濯機は汚れ落ちが良いという誤解

ドラム式洗濯機はたたき洗いで汚れを落とす。洗濯物の量が少ない場合はたたき洗いの効果が高いが、ドラムに一杯の洗濯物を詰め込むと洗浄性能が著しく低下する。汚れ落ちは一般的には縦型洗濯機の方が良い。

⑱<掃除機>ターボブラシというネーミングに騙されている事実

掃除機のヘッド部には、ノーマルヘッド、ターボヘッド、パワーヘッドの3種類が存在する。回転ブラシが付いているのはターボヘッド、パワーヘッドだが、ターボヘッドは自ら回転する訳ではないので絨毯を相手にすると極端に弱くなる。

⑲<掃除機>ダニを殺すには

ダニを殺すには紫外線は無力だ。

美容家電に関する誤解

⑳<シェーバー>多くのシリーズは性能の違いではなく、充電時間、変圧で差を設けているという事実

電機シェーバーの多くはメイン機能は同性能で充電時間、対応電圧で差を設けてるだけの商品だ。

㉑<シェーバー>作動中のシャリシャリ音は肌を削っているという音という事実

ジョリジョリ音ではは髭を剃っている音だが、シャリシャリ音は肌を削っているという音だ。